ゼロツーが絵本を二度食わなかったこと
いや結局食べなかったんだけどさ。
ダーリン・イン・ザ・フランキス第15話でゼロツーが絵本を食べた時に、ああ食べてるのか、と感じました。 その心の揺れは、最初は食べたことに対する小さな興奮だったと思いますが、 その後になぜか食べたことに対するこれまた小さな引っかかりが残こっていました。
食べるとはどういうことだったのかと、まず考えたのです。 ゼロツーが絵本と出会ったのはまだ小さな頃でした。 そのうえ人間の言葉でコミュニケーションを取れないだけではなく、 その様子を見るに同種間でのコミュニケーションもままならない状態で人間に捉えられてしまったように見えます。
言葉を話すことができないゼロツーにとって、まず絵がある絵本は非常に重要でした。 その絵本の意味を段々と理解していきます。残念ながら人間の言葉の理解が浅いゼロツーにとって、 あの時点であの内容をすぐに理解することは叶わなかったはずと思います。
身の危険と絵本の危険を察知したゼロツーは、絵本を食べるという行動をとります。 これは決して決断ではなく、絵本を取られるかもしれないという恐怖への単なる反射的な行動だったことは 見ての通りですが、文字通り食べられたその絵本は、 ゼロツーの身になり、そしてその内容を深く理解することに繋がります。 単なる外部情報としての絵本のストーリーが、ゼロツーに取り込まれることによって、 反対にゼロツーはその絵本の登場人物として、物語をトレースするようになります。
ゼロツーはダーリンとの再開をはたしました。 同時に、絵本を強く思い起こされたゼロツーですが、 今はあの頃とは異なります。 その先を想起せずにはいられないのです。 あのストーリーは二人が最終的に離れ離れになってしまうことを知っています。 それに不安をいだいたゼロツーは、自分の手でその未来を書き換えるために、 自分で絵本を書き始めます。 これは、自分の中にあの絵本を取り込み、その物語をなぞってきた今だからこそできる行動です。
そして、ゼロツーは絵本を二度食うはずだった。
TVアニメ「ゆゆ式」のニコニコ動画における無料配信期間の再生数推移
7月7日（土）0時00分～7月15日（日）23時59分 にニコニコ動画で無料配信されたTVアニメ「ゆゆ式」の再生数の推移を確認した。 プログラムのバグで最も重要な開始部分の正確なデータが取得できなかったのは非常に残念だが、全体の傾向はわかると思う。
ざっくり第1話/第2-3話/それ以降というような群に分かれている。 1話が突出しているのは当たり前といえば当たり前で、それ以降どれだけ継続してくれたかが重要。
特筆すべきは3話で、12日あたりで2話の期間中の増加数を上回っている。 これ割と真面目に広告ガチ勢の成果なんじゃなかろうか。 なんだかんだ言って3話強いな。ちなみに私は9話が一番好き。11話も捨てがたい。というか全部好きだけど。
（3話については本編を50周くらいしてからでいいのであらためて読んでほしい文があります。 ゆゆ式3話自販機の違和感から考える衒いと外連味の極限閉軌道 - 興味本位）
データの取得は原則1時間毎で、欠損したデータは以下の通り対応した。
- 07/06 6時～07/07 19時のデータが取得できなかった。そのため、正常に取得できていた07/06 5時～次に正常に取得できた07/07 20時までは線形補間をしている。
- その他の理由で取得できなかった点については、その前に正常に取得した数値ををのまま使っている。
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