シンデレラの世界展

~アメリカに渡ったシンデレラ・ストーリー~

ヨーロッパで描かれた話が語り継がれる様子を、主に挿絵の観点から年代別に展示していた。 子供の頃に繰り返し読んだ本の一つがシンデレラであった。 ただ特に話の内容が好きだったとかそういった理由でもなかった気がするし、とりあえず近くにあった本を繰り返し読んでいただけだったような思い出もある。 また、今でも印象に残っているのはある一つのページだけであり、そのページでは、継母と姉たちに追いやられたシンデレラが屋根裏の小さな部屋の窓からお城を臨んでいるものだった。

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後半が重要というか、結局お城のパーティーに行ってガラスの靴を落として、そのあとそのガラスの靴によってカタルシスを得るような話であるため、 挿絵についても変身後のシンデレラやガラスの靴のフィッティングの部分が特に強調されていた。

展覧会の反応を見ていた時に目に付いたツイートを以下に引用する。

この指摘通り青のイメージはやぱっりディズニーなのかなとは思いつつ、 姉たちが身に着けている綺羅びやかな黄色や橙色のドレスへのカウンターとしての補色の青という意味なのだろうとも思う。

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欲を言えば、もう少しまとめられた資料を読んでから見たかった。

規模も違うので比較するのは不適切かもしれないが、 不思議の国のアリス展の図録なんかはとても良くまとめられている。 そもそも話自体が童話・寓話的というか、 シンデレラ自身にアリスほど自我が感じられない点も印象が違う大きな要素かもしれない。 そもそもアリスはプリンセスでは無いか。

展覧会情報

シンデレラの世界展~アメリカに渡ったシンデレラ・ストーリー~

www.princess-museum.com

日比谷図書文化館、かわたまさなおコレクション_シンデレラの世界展

http://hibiyal.jp/hibiya/museum/cinderella2016.html